1. はじめに:
建築材料の発展により、再分散性ポリマー粉末 (RDP) などの添加剤が開発され、建築モルタルの性能を向上させる上で重要な役割を果たしています。さまざまなタイプの RDP の中でも、酢酸ビニル - エチレン (VAE) RDP は、さまざまなモルタル配合における多用途性と有効性で際立っています。
2. VAE RDP パウダーの特徴:
VAE RDP パウダーは酢酸ビニルとエチレンから共重合されます。これにより、水中での優れた分散性を備えた、微細で流動性の高い粉末が得られます。 VAE RDP の主な特性には、高い接着強度、優れた柔軟性、さまざまなセメント質材料との適合性が含まれます。これらの特性により、VAE RDP は建設モルタルの性能を向上させるための理想的な添加剤となります。
3. さまざまな建設用モルタルへの VAE RDP の適用:
3.1.タイル接着剤:
VAE RDP はタイル接着剤の接着強度と柔軟性を強化し、その結果、接着強度が向上し、ひび割れが減少します。また、保水性により開口時間を延長し、タイルの施工を容易にします。
3.2.外壁断熱および仕上げシステム (EIFS):
EIFS では、VAE RDP によりシステムの亀裂や耐候性に対する耐性が向上します。これにより、プライマーの基材への接着が強化され、熱膨張と収縮に対応できる柔軟性が得られます。
3.3.セルフレベリング下敷き:
VAE RDP はライナーの流れとセルフレベリング特性を強化します。表面の平滑性が向上し、収縮が軽減され、床材のより均一で耐久性のあるベースが得られます。
3.4.迫撃砲の補修:
補修モルタルでは、VAE RDP が接着強度と凝集力を強化し、耐久性と長期にわたる補修性能を向上させます。また、作業性の向上と浸透性の低減により防湿効果が高まります。
4. モルタルの性能に対する VAE RDP の影響:
4.1.粘着力:
VAE RDP はモルタルと下地間の接着強度を向上させ、より強力で耐久性のあるアセンブリを実現します。界面に柔軟な皮膜を形成し、様々な条件下での密着性を高めます。
4.2.保水力:
VAE RDP の保水特性により水和プロセスが延長され、モルタルの硬化が促進され機械的特性が向上します。これにより、特に過酷な環境において、最適なパフォーマンスと長期的な耐久性が保証されます。
4.3.レオロジー特性:
VAE RDP はモルタルのレオロジー挙動を変化させ、流動性と作業性を改善します。接着力を高めながら偏析やにじみを軽減し、貼り付けが容易になり、表面処理が向上します。
VAE RDP 粉末は、さまざまな建設用モルタルの性能向上に大きな可能性を示します。そのユニークな特性により、接着強度、保水性、レオロジー挙動が向上し、それによってモルタル配合が最適化され、耐久性と作業性が向上します。さまざまな種類のモルタルでの VAE RDP の適用を理解することで、実務者はその利点を活用して優れた施工結果を達成できます。
投稿日時: 2024 年 2 月 26 日